3月18日は世界睡眠の日。そして、その前後の週は春の睡眠健康週間。
NHK「きょうの健康」では、『これで解消!あなたの睡眠不足』と題して、4日間にわたり睡眠に関する病気や不眠解消法が紹介。
1日目は、日本で200万~300万人の患者がいるという「睡眠時無呼吸」について。
解説してくれるのは、日本睡眠学会認定医の高崎雄司先生。
どうして呼吸が止まるのか
正常な人の場合は、喉の奥の空気の通り道は十分保たれているが、軟口蓋が下りて舌の根元が落ち込んでしまうと呼吸ができなるなる。
これを特に、閉塞性睡眠時無呼吸というが、肥満の人がなりやすい。
喉の周りに脂肪がつき、舌にも脂肪がつくと喉を狭くし、二重あごの肉の部分が気道を狭くしてしまう。
交通事故の発生率が7倍!
無呼吸の間は息をしようとして脳は目が覚めてしまうので、熟睡できずに寝不足・睡眠不足になってしまう。
眠りが浅くなるので、日中に強い眠気を感じる。
注意力の低下や居眠り運転の原因となり、交通事故の発生率が、健康な人に比べて約7倍になるという。
睡眠の質の低下以外にも、高血圧、脳卒中、糖尿病のリスクが高くなる。
閉塞性睡眠時無呼吸のサイン
症状がはっきりしないので、なかなか本人が気づきにくいが、そのサインは
(1)いびき
気道が狭くなったところに空気が通るために、大きないびきが起こる。
睡眠時無呼吸が進行してくると、周囲の人から大きないびきを指摘されることが多くなる。
(2)日中の強い眠気
日中の強い眠気も重要なサインとなる。
どちらか一つでも指摘されたり、気付いたりしたら検査を受けるべき。
検査は自宅でもできる?
パルスオキシメーターという装置のセンサーを指につけて、血液中の酸素の量と脈拍を見る。
血液中の酸素が急激に低下し、脈拍が乱れる場所があると、そこで無呼吸が起こっていると推測できる。
酸素飽和度が3~4%以上低下する低呼吸、胡弓が10秒以上続けてとまる無呼吸が1時間あたり5回以上起こると精密検査が必要とのこと。
症状が軽ければ、抱き枕をして横向きで寝るなどの方法もあるが、無呼吸のサインがあればなるべく早く医師に診てもらうのがよい。
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